キャンプの歴史を調べてみた
- PICNICAR OFFICIAL
- 11 分前
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【そもそもキャンプはいつどこで始まったのか?】
原始時代から古代にかけて生存のためにやっていたことを「キャンプ」と呼んだようです。
初期の人類は定住することなく食料を求めて狩猟生活をしていました。その中で焚き火を囲み、簡易的なシェルターを使って過ごす生活をしていました。
「キャンプ」の語源は、ラテン語の「campus」=「平原、広い野原」
古代ローマでは戦いの訓練をする平地などを指し、「野営地」という意味にも使われました。
中世期にラテン語の影響を受けたフランス語で「camp」は「軍の野営地、野営」を意味するようになります。
16~17世紀頃、英語で「camp」=「兵士たちが野外で一時的に生活する場所」という意味で使われるようになり、その後軍事的な意味だけでなく「一時的な滞在地」「仮の住まい」といった意味が広がっていきます。
19世紀になりレジャー用語として発展していきます。
イギリスで自然の中にテントを張って泊まる行為が「camping(キャンピング)」と呼ばれるようになり、「キャンプ」という言葉がレジャーとして一般化されました。
イギリスではじまった産業革命が世界中の社会構造を変えました。急速な都市化が進んだことで自然回帰の動きも起き、「自然の中での生活=キャンプ」が上流階級の娯楽として注目されるようになります。
20世紀になり、ボーイスカウト運動が創設され、若者が自然の中で自立心や協調性を養う活動としてキャンプを取り入れました。アメリカでの自動車の普及とともにキャンプ場や国立公園が整備され、家族旅行としてのオートキャンプが流行します。
【日本の歴史】
日本では、明治時代に西洋文化を導入する中で、軍隊式の訓練キャンプが行われるようになります。
大正時代に大阪YMCAが初めて導入、ボーイスカウトが青少年の教育の手段として広がります。この頃は学校や団体が主催していて、まだ個人の楽しみではありませんでした。
終戦後(1945~)駐留アメリカ軍がオートキャンプの文化を日本へ持ち込み、日本人も自然の中でのレジャーを親しむようになります。米軍基地周辺などで外国人向けのキャンプ施設が先に整備されました。
1960~70年代、自家用車の普及とともに家族向けのレジャーとして浸透し始めました。この頃から「教育」目的から「家族レジャー」へシフト
1980年代に第一次アウトドアブームが起き、ファミリーキャンプが定番化、夏休みの旅行や子供の自然体験、BBQ・花火・川遊びなど「娯楽」としての要素が強まります。
2000年になり、キャンプの「スタイル」が多様化になりました。
*ソロキャンプ : 焚き火・静けさ・自由な時間を楽しむスタイル。
YouTubeなどの影響で爆発的人気に
*グランピング : 手ぶらで贅沢にアウトドアを体験できる施設型キャンプ
*ブッシュクラフト : 道具を最小限にして自然の中で自力で生きる技術
2020年からのコロナ禍でブーム再来。
「3密」を避けるアクティビティとしてキャンプが再評価、キャンパーと言われている人たちだけでなく、初めてキャンプを楽しむ方々がとてもたくさん増えました。
【アウトドアの歴史】
生きるための術、サバイバルから、
軍事、探検としてのアウトドアとなり、
人間性の回復、自然への回帰、高級貴族の遊びから
教育目的として発展し、
個人の楽しみ、家族のレジャー、趣味となり
「自分らしさ」を表現する文化へと進化しています
【現在のキャンプをするメリット】
カテゴリ | 効果 |
心 | ストレス解消、癒し、安心感 |
体 | 自然な運動、体内リズム改善 |
頭 | 発想力・解決力・創造性の向上 |
人間関係 | 絆づくり、協調性、会話 |
防災・生活力 | 自助力、応用力が身につく |
【感想・まとめ】
キャンプは、人類の歴史と共に歩み、古代からの狩猟採集生活、軍隊の野営、教育目的、レジャーと様々な形で発展してきました。現在では多様なスタイルのキャンプが広がり、プロ級の人からビギナーの方まで、また老若男女、大人数からソロキャンプまで幅広く愛されるレジャーとなりました。
地球環境もどんどん変化する中で、アウトドアギアも進化しています。
PICNICAR(ピクニカ)では、特に初めての方でも楽しんでいただきたい、自然との時間を大切に、より長く癒しの時間を取ってもらえるように、簡単設営・撤去できるアウトドアギア(商品開発)を目指しています。

この記事を書いている人:天田(コンシューマ事業部)