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知っておきたい知識その2

  • 執筆者の写真: PICNICAR OFFICIAL
    PICNICAR OFFICIAL
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分
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冬キャンプで悩みの種となるテント内部の結露。朝起きると天井から水滴が落ちてきたり、寝袋や荷物が濡れてしまったりと、不快な思いをした方も多いはずです。実はこの結露は、暖かいテント内の湿気が、外気で冷えたテント生地に触れることで水滴へと変わる“温度差”が原因。つまり、仕組みを理解し、湿気をためない環境を作ることで大幅に軽減できます。今回の記事では、結露が起きるメカニズムと、キャンプで今すぐ実践できる効果的な解決策をご紹介します。



テントの結露メカニズム

結露は、湿った空気が冷えた場所に触れて水滴になる現象です。冬のキャンプでは以下が同時に発生します。

  • テント内 → 暖かい(人体の体温・呼気で湿気が増える)

  • テント外 → 冬の外気で非常に冷たい

  • フライシート → 外側の冷気により温度が下がる

このため、暖かく湿ったテント内の空気が、冷たいフライシート内側に触れる → 水滴になるという仕組みです。


テント結露の解決策

①【換気を確保する(最重要)】

  • ベンチレーション(通気口)を必ず開ける

  • 就寝中も少しだけ空気が流れる状態を作る

  • メッシュ窓や入り口を“少し”開放する→ 湿気を外へ逃がすだけで結露は激減します


②【フライとインナーをしっかり離す】

  • フライシートがインナーに触れないように張りを強める

  • ペグ位置を調整し、空間(エアレイヤー)を確保→ 接触すると水滴が内側に移って「雨漏り」のようになるため、離隔は必須


③【テント内で調理や湯沸かしをしない】

  • 湯気はそのまま結露の元

  • どうしても調理するなら前室+換気全開→ 蒸気を出さない=最強の湿気対策


④【暖房とあわせて空気循環を作る】

  • ストーブ使用時は必ず換気(一酸化炭素中毒防止も含む)

  • 小型ファンやサーキュレーターで空気の滞留を防ぐ→ “暖めるだけ”だと湿度が上がり、結露が増えるので要注意


⑤【地面の冷気を断熱する】

  • インナーマット・銀マット

  • 厚手のラグ

  • コットで地面から距離を取る→ 床が冷えるとテント内温度差が大きくなり、結露が増えるので断熱は重要


冬のテント結露は避けられないものではなく、ポイントを押さえればしっかり軽減できます。もっとも効果が大きいのは換気を確保して湿気を外へ逃がすこと。さらに、フライとインナーの間に十分な空間を作り、テント内での調理を控えることで湿度の上昇を防げます。暖房を使う場合は空気の循環を意識し、地面の断熱や荷物の配置も工夫することで結露の付着を抑えることが可能です。これらの対策を組み合わせれば、冬でも快適な冬キャンプが

楽しめます。


 
 
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